住所を記載するとき、「大字」「小字」といった表記に悩んだことはありませんか?
特に、省略できるルールや正式表記の決まりを知らないと、書類の記入や郵送時に迷ってしまうこともあるでしょう。
実は、郵便番号の有無や住所の種類によって、「大字・小字」を省略できるケースと、省略すると間違いになってしまうケースがあります。
本記事では、以下の3つのポイントを中心に解説します。
- 「大字・小字」とは? 住所における役割
- 省略できるルールと正式表記の違い
- 省略時の注意点(誤解しやすいポイント)
※本記事では、「大字・字(あざ)」を省略できるかどうかの判断ポイントに絞って解説しています。
住所の区切り方や改行位置を含めた詳しい書き方については、以下の記事でまとめています。
👉
住所の「字(あざ)」はどこで区切る?改行位置・大字の省略ルールも解説
字(あざ)・大字・小字とは?省略判断の前提知識
「字(あざ)」とは、かつての町名や村名を引き継いだ地名の一部で、
主に「大字(おおあざ)」と「小字(こあざ)」に分けられます。
- 大字(おおあざ): 市町村内の比較的大きな区分
- 小字(こあざ): 大字の中のさらに細かい区分
これらは地域や住所の種類によって、省略できる場合と省略できない場合があります。
具体的な判断基準については、次の章で解説します。
※住所の区切り方や改行位置など、詳しい書き方については以下の記事でまとめています。
👉 住所の「字(あざ)」はどこで区切る?改行位置・大字の省略ルールも解説
「字(あざ)」は省略できる? ルールと注意点

結論から言うと、「字(あざ)」は郵便物では省略できることが多い一方で、登記や公的書類では省略できないケースがほとんどです。
郵便局の公式情報によると、郵便番号が記載されている場合、住所に「大字」「小字」が含まれていても、基本的には省略して配達されます。
ただし、すべてのケースで省略できるわけではないため、注意が必要です。
郵便物では「字(あざ)」を省略できる
郵便番号と組み合わせて住所を書く場合、「字(あざ)」は省略しても問題ないことがほとんどです。
例えば、以下のように省略しても郵便物は届きます。
(正式な表記)
📌 ○○県○○市大字△△字□□1-2-3
(郵便物での省略例)
📌 ○○県○○市△△1-2-3
ただし、小字や地番を省略しすぎると、誤配の原因になる可能性があるため注意しましょう。
大字がつく場合は小字を省略できないことがある
大字がついた町域名のあとに小字が続く場合、小字を省略できないケースがあります。
これは、小字が住所を特定するために重要な役割を果たしているためです。
例:
📍 〒038-4562 青森県津軽郡山崎町大字森山字西谷川10-3
省略後の表記例:
📍 〒038-4562 青森県津軽郡山崎町森山字西谷川10-3
この場合、「森山字西谷川10-3」が町域名として扱われるため、「字」を省略すると正確な所在地が特定できなくなる可能性があります。
郵便や手続きの際は、小字を省略せずに記載するのが適切です。
「字(あざ)」の区切りルールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
👉 住所の「字(あざ)」はどこで区切る?改行位置・大字の省略ルールも解説
登記・住民票・公的書類では「字(あざ)」は省略NG
公的な手続きでは、「字(あざ)」を省略すると手続きがスムーズに進まないことがあります。
- 登記簿:正式な土地の記録のため、省略不可
- 住民票・戸籍:自治体によって扱いが異なるが、原則は省略しない方が安全
- 契約書(不動産売買・賃貸):登記簿と一致させる必要があるため、省略不可
「字(あざ)」を省略して起こりやすいトラブル
- 郵便物が届かない(同じ町名に複数の字がある場合)
- 役所での手続きが滞る(住民票と異なる表記で申請した場合)
- 不動産登記でのミス(契約書と登記簿の表記が一致しない)
郵便では省略できても、正式な書類では省略できないケースがあることを理解しておきましょう。
「字(あざ)」を省略する前に確認したいポイント【実例付き】

「字(あざ)」は省略できる場面もありますが、書き方を誤ると誤配や手続きトラブルにつながることがあります。
ここでは、実際の住所表記例をもとに、正しい判断ポイントを確認していきましょう。
✅ 郵便物で使われることが多い表記例
- ○○県○○市△△町□□1-2-3(「字」を省略しても届くケース)
- ○○県○○市△△1-2-3(郵便番号があれば「大字」も省略されることが多い)
このように、郵便番号が付いている場合は、住所の一部を省略しても問題ないことが多いです。
⚠️ 省略しすぎると起こりやすいトラブル
- 同じ町名・番地が複数存在し、別の場所に配達される
- 企業や役所宛ての重要書類で確認作業が発生する
- 登記・契約書と表記が一致せず、再提出を求められる
役所・契約書では「正式な住所表記」を最優先
住民票や登記簿、契約書などの公的書類では、登録されている住所表記と完全に一致させることが重要です。
✅ 公的書類での基本ルール
- 住民票・戸籍:記載されている表記をそのまま使用(省略NG)
- 不動産契約・登記:登記簿表記に合わせる(「字(あざ)」の省略不可)
「字(あざ)」省略の判断チェックリスト
最後に、「省略してよいか迷ったとき」の判断基準をまとめます。
| 省略しやすい場面 | 省略しない方がよい場面 |
|---|---|
| 郵便物の宛名 | 登記簿・契約書 |
| 個人間のやり取り | 住民票・公的手続き |
| 建物名・施設名が明確な場合 | 銀行・ローン・公式申請書 |
迷った場合は、「正式な書類では省略しない」を基準にすると安心です。
まとめ
この記事では、「字(あざ)」を省略してよいかどうかの判断ポイントに焦点を当てて解説しました。
特に押さえておきたいポイントは次のとおりです。
✅ 郵便物の宛名では、「字(あざ)」を省略できるケースが多い
✅ 登記・契約書・住民票などの公的書類では、省略せず正式表記に合わせる
✅ 省略しすぎると、誤配や手続きトラブルにつながる可能性がある
「省略していいのか迷ったら、正式な書類では省略しない」を基準にすると安心です。
住所の区切り方や改行位置まで含めた詳しい書き方については、以下の記事でまとめています。
👉
住所の「字(あざ)」はどこで区切る?改行位置・大字の省略ルールも解説
