庭の水はけが悪いと気になるときは、暗渠管(あんきょうかん)で地下に水を流す方法が一般的です。
でも工事は費用がかかるし、今植えている木や花をどうしようかと悩みますよね。
そのような方は、土壌改良剤を使うことで、庭の水はけが良くなることをご存知でしょうか?
工事に費用をかける必要もないし、草花に良い栄養のある土に生まれ変わります。
そのための土壌改良剤はどのようなものか、どのように使うかをご紹介します。
土壌改良し水はけをよくするなら黒曜石パーライト
粘土質の土は、水を吸収しやすい、排水性が悪い、乾くと固くなる、植物の根付きが悪いという性質を持ち、庭や菜園には向きません。
その土質を改善するには、排水性が良くなる土壌改良剤を土に混ぜ、排水性を高めることが必要です。
排水性が良いという土壌改良剤には、砂質土、パーライト、腐葉土、バーク堆肥、炭などがあります。
その中で特におすすめするのが、改良剤として注目を集めているパーライトです。
改良剤として市販されているパーライトは、黒曜石と真珠岩の2種類があります。
どのようなものかと言うと、黒曜石や真珠岩などの火山岩を高熱処理して作られた人工発泡体で、多孔質の作りで、透水性、排水性が高く、軽いというのが特徴です。
また原料の黒曜石や真珠岩により使用用途が異なるので、用途によって使い分けることができるのが良いですね。
そして、水はけ改善が目的であれば、使用するのは黒曜石パーライトになります。
黒曜石パーライトは、黒緑色でガラス質の火山岩の一種で、石の内部は小さな複数の空洞がありますが、外壁には穴が開いていません。
そのため軽石のように軽量で、通気性と排水性が優れています。
粘土質の土壌を改良するなら真珠岩パーライト
粘土質を何とかして、植物を成長させたい場合は、真珠岩パーライトを選びましょう。
真珠岩パーライトは、ガラス質の火山岩で石の内部だけではなく、外壁にも無数の穴が空いているので軽く通気性が抜群です。
また外壁の穴から内部まで水が浸透するので、黒曜石よりも保水力は上という特徴があります。
黒曜石、真珠岩ともに軽量で通気性があり、水はけ改善には黒曜石、保水性を中心に土壌改良するには真珠岩と、目的に合わせて使う方も増えています。
土壌を改良し水はけをよくする方法を紹介
粘土質の庭は、排水性と通気性が悪く、植物などの根が張りにくいため、植物の生育が悪くなります。
その土壌の排水性と通気性の改善は、パーライトを土に混ぜることで可能ですが、植物への栄養効果としては高くありません。
土壌に栄養を与えるためには、堆肥などの有機質を混ぜると良いでしょう。
堆肥は1㎡当たり10リットル程度、パーライトは1㎡当たり5リットル程度を均一に蒔き、土とよく混ぜ合わせます。
パーライトは軽石のような資材で、あまり多すぎると水に浮いて流れる可能性もあるので、使用料の目安は多くても土壌の2割程度にしましょう。
まとめ
ホームセンターや園芸用品店などでは、色々な土壌改良剤が豊富にあります。
また土壌改良の目的に合わせた種類も多く作られているので、選ぶのも便利になっています。
自分で土壌改良を行って、その後の草花の成長を見守るのも楽しいですよ。