数珠は念珠とも言い、仏式の葬式や法要などに欠かせない物で、最も身近な仏具です。
本来はお経を読む回数を数える道具として使われています。
しかし、現在ではお守りやアクセサリーなどのオシャレグッズとして、数珠をブレスレットなどにして普段から身に着けている人も多くなりました。
主に、天然石(パワーストーン)を使った色んな色や種類もある数珠でブレスレットが人気ですね。
仏具の数珠の色や素材にも、色々な意味があるので、わかりやすくご紹介します。
数珠は色に意味はある?
本式の数珠は宗派ごとに決められた形があり、二重の数珠で玉の数は全部で108個あります。
また一重の数珠は略式数珠と言い、どこの宗派でも使うことができます。
一般的な葬式や法事などでは、ほとんど略式数珠を使うので、数珠と言うと略式数珠のことを言うことが多いです。
数珠(略式数珠)は材質や色も豊富で、形も手にかける一般的な形のほか、指輪や腕にブレスレットのようにつけるタイプもあります。
基本的に数珠の色は材質によって変わりますが、色について特別な決まりはないので、自分好みの色の数珠を購入しても問題はありません。
ただし、一部の地方では葬式には色の付かない珠と白い房、法事は珠も房も色付きのものと分けて使うこともあります。
気になる人は、自分の住んでいる地方に特別の決まり事がないか、購入するときに確認すると良いですね。
数珠が天然石ブレスレットなら色で意味が変わる!?
日常でお守り的に身に着ける数珠に、ブレスレットタイプがあります。
このタイプであれば、通常の数珠よりも小さく軽いので、アクセサリーのようにお洒落に身に着けることができます。
ブレスレットタイプの数珠は、数珠を簡略にしたものではありますが、略式数珠の種類には入りません。
いわゆるアクセサリーやお守りで、身に着ける装身具として使われます。
また、天然石のブレスレットタイプの数珠の種類や色には、意味があるので一部をご紹介します。
天然石と色の意味
クォーツ(水晶):透明
清浄を表す、魔除け、邪気を祓う。
パール(真珠):白
若さと健康を保つ、邪気を祓う、恋愛成就。
アメジスト(紫水晶):紫
精神的な安らぎ、癒し、リラックス効果、最も気高い色。
オニキス(黒瑪瑙):黒
成功の象徴、魔除け、邪気を祓う。
エメラルド(翠玉):緑
恋愛成就、頭脳明晰、無条件の愛。
ガーネット(灰ばん柘榴石):褐色
生命力向上、パワー上昇、血液浄化。
ローズクォーツ(桃色水晶):ピンク
母性を養う、恋愛成就、愛情を深める。
ルチルクォーツ(金針水晶):金色
富の象徴、金運、幸福をもたらす。
パワーストーンとは、特殊な力が宿っていて、身に着けるとその力によって良い結果が生まれると言われる石のことを言います。
ただし、科学的に証明されている訳ではありません。
ブレスレット型の数珠にも天然石が使用されているので、材質や色によって魔除けやパワーを向上させるエネルギーがあると言われ、販売されている物もあります。
実際にパワーストーンに、エネルギーがあるとは証明されていません。
しかし、お守りのように縁起担ぎだとか、自分自身が気に入っているのであれば、信じるか信じないかは個人の考えによります。
あまり高価な物はおすすめできませんが、自分が気に入った色や材質で、身に着けると何かエネルギーを感じるとか、気持ちが安らぐのであれば、それはそれで良いでしょう。
色の意味とエネルギーの関係
仏教では、基本となる5色で如来の精神、特に真言宗では智慧を表します。
青色(緑色)
如来の毛髪の色。
心乱れず穏やかな状態、冷静に力強く生き抜く定根・禅定を表し、鏡のように差別なく映し出す智慧
黄色(金色)
如来の身体の色。
豊かな姿で平等に確固とした揺るぎない性質の金剛を表し、みなが平等であることを知る智慧
赤色
如来の血液の色。
大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない、精進(しょうじん)を表し、正しく見極める智慧
白色
如来の仏歯の色。
清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める、清浄(しょうじょう)を表し、物事の本質を明らかにし、統合させる絶対なる智慧
黒色(樺色:赤みのある橙色)
如来の袈裟の色。
あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ、忍辱(にんにく)を表し、すべてのものを完成させる智慧
仏教の寺院の壁面や堂内の入口に五色幕(ごしきまく)がかけられているその5色も、この釈迦如来の説いた教えを表しています。
色の意味とエネルギーの関係はここから始まったのかも知れませんね。
まとめ
パワーストーンやブレスレット型数珠の色や石にはそれぞれ意味があります。
しかし、自分が直感で気に入った物があれば、意味に関わらず購入しても問題はありません。
自分がお気に入りの物を身に着けると、それだけでテンションが上がり、エネルギーも向上しますよ。