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お盆お供えのきゅうり馬となす牛の作り方と足に使うもの!地域別飾り方

精霊牛・精霊馬 日本の暦・節句

日本には季節によって色々な慣習がありますが、お盆のお供えにきゅうりとなすを使った精霊馬・精霊牛というものがあることをご存知でしょうか?

見た感じは、なすときゅうりに足が生えたような形状なので、作り方はとても簡単です。

またこの形は馬と牛を意味するもので、お盆にご先祖様が家に戻ってくるときや帰って行くときに使用する乗り物と言われています。

お盆といえばなすときゅうりに足があるお供えと知られているので、全国的なお盆の慣習のようですが、地域や地方によってお供え方が違うので、わかりやすく解説します。

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お盆お供えのきゅうりとなすの作り方

お盆のお供えにきゅうりとなすを使ったお盆飾りの精霊馬と精霊牛の作り方です。

お盆になぜきゅうりとなすなのかについては、夏野菜の中でも作られている量が多く、比較的手に入りやすかったためと言われています。

野菜の形を見ても、きゅうりは細長いので馬、なすはちょっと太めなので牛というイメージですね。

確かに、ニンジンやゴボウ、だいこんだと形や大きさが、微妙に合わないですよね。

多くの中から選ぶときは、なるべく反りのあるものを選んだほうが動物っぽいですよ。

材料は、イメージの合う形の良いきゅうりとなすを1本ずつ、足部分に使用する割りばしを2本くらい用意します。

  1. 割りばしを適当な長さ(長いのが4本、短いのが4本)に折るか切ります。
  2. きゅうりには長い足として4本、なすは短い足としてグサッと4本を刺してください。ヘタがある方を頭として、お腹部分に刺すことで、動物が四つ足で立っているように見せます。
  3. 足は八の字状に開いて差すと、バランス良く立ちます。

本来の精霊牛・精霊馬はおがらというものを使います。

お盆飾りの盆棚の飾り方はこちらで紹介しています。
▼関連記事▼
お盆飾りの飾り方・なすときゅうりの意味と理由

お盆のなすときゅうりの足は何を使う?

お盆飾りのなすときゅうりの足に使う材料は、本来「おがら」を使います。

おがらは、スーパーやホームセンターなどでお盆の時期は手に入ります。

こども達と作る場合はどこでも手に入りやすい割りばしか爪楊枝を使うと良いです。

大人だと割りばしを切ったり折ったりできますが、小さい子供が作るときはちょっと危ないので、爪楊枝を使うことが多いです。

現在は通販などできゅうり・なす・足のセットも販売されていますが、大した手間もかからないので、自分で用意して作ったほうが楽しいですよ。

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なすときゅうりのお盆お供えは地域によって違います

なすときゅうりはお盆に欠かせない動物に変身しますが、これも地域や地方によって変わります。

きゅうりは馬になるので、ご先祖様があの世から早く家に帰ってこられる。

なすは牛になるので、この世からゆっくり帰ってほしいという意味があります。

この気持ちは、少しでもこの世に留まっていられるようにという、子孫の想いが込められているとして扱うのは全国共通です。

ただし、供え方が全国どこでも同じかというと、実は地域によって違いがあるのです。

実はこの慣習は全国的なものではなく、大きく分けると関東を含む東日本では作る地域がありますが、西日本ではほとんどこの慣習は無いのです。

なんと全国的なものじゃなかったのです。

地域によってお盆のお供えを簡単にまとめます。

北海道

なすやきゅうりで精霊牛・精霊馬を作る慣習が無い地域が多く、きゅうりとなすの代わりにお盆期間中は仏壇の前に盆提灯をかざる。

他には、ご先祖を送るのは16日に灯篭流しで行うことが多いです。

東北、北陸

16日になすやきゅうりで精霊馬を作って供え、同日に処分します。

岩手県盛岡市では、供物を乗せた小船に火をつけて流します。

なんか豪快ですね。

関東

13日になすときゅうりで精霊牛・精霊馬を作り精霊棚に乗せ、16日に土に埋めるとか、塩で清めて処分します。

以前は川や海に流していましたが、現在では生ごみ投棄になるのでできません。

飾る場所は玄関や門に飾ることが多いです。

甲信越、東海

きゅうりやなすではなく、仏前に安倍川餅やおやきをお供えします。

西日本

きゅうりやなすを使ってのお見送りはしないで、精霊流しなどでお見送りをします。

地域や地方によってお盆の迎え方が違いますが、もっともっと細分化していくとさまざまなお盆の迎え方や飾り付け、供物がありそうです。

まとめ

お盆のお供えもののきゅうりとなすで作る精霊牛・精霊馬の作り方を紹介しました。

お盆飾りのなすやきゅうりの足をつけることで馬や牛になるのは昔の人が考えた知恵が見られます。

なすときゅうりをお盆にお供えするのは全国的な慣習かと思えば地域や地方によって違うことが分かりました。

でも、ご先祖様を大事にする気持ちは同じなので、それぞれ地域の慣習に合わせたお供え方で、先祖様を敬いお迎えしましょうね。

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