お盆になると、きゅうりとなすに足を付けて飾り、ご先祖様をお迎えする慣習があります。
主に関東から北の地域で行われている慣習で、精霊馬・牛、お盆馬と呼ばれる盆飾りで、ご先祖様があの世とこの世を行ったり来たりするときに使う乗り物としてお供えしています。
お盆にお供えしたきゅうりとなすは終わったら当然片付けることになりますよね。
このきゅうりとなすの場合も何かの料理にして食べるのでしょうか?または食べないで処分したほうがよいのでしょうか?
お盆のきゅうりとなすの処分方法について紹介します。
お盆のきゅうりとなすは終わったらどうする?
お盆のきゅうりとなすは飾り終わったらどうするのか迷うこともありますよね。
なすの牛やきゅうりの馬を飾る時期は13日の朝に飾るのが多いようですが、地方によっては12日の夜や最終日の16日の朝に飾るところがあります。
結構、地方によってまちまちなのですね。
そしてご先祖様があの世へ帰る日は16日なので、片付けるのは17日という地方が多いです。
ただし、飾り方や飾る日が違うように、お盆が終わったあとの処分方法にも色々あります。
他の地方と処分方法が違ったとしても、それぞれ地方の考え方もあるので、地元の方法に沿って行うようにしましょう。
お盆のなすときゅうりは食べるもの?
お盆のなすときゅうりは食べるほうが良いのかと思いますが、乗り物として扱うお供えなので、食べないで処分します。
お盆のお供えの中でもお菓子や果物はそのまま家族や親戚などで食べることが多いですが、お盆飾りのなすときゅうりは食べません。
ただ、近年野菜を粗末に扱っているので止めた方がよいとか、食べたほうが供養になるという意見もあります。
食べることに関しては、野菜に傷をつけて作ったお供えであり、夏の暑い時期に短期間としても仏壇や玄関などに飾っていることで傷んでいることがあるかもしれません。
そのため、食べることはおすすめできません。飾りの意味も一応乗り物なので、食べ物としての意味ではないのです。
処分することに悩むのなら、日本全国にある慣習ではないので、きゅうりとなすを飾らないという方法もあります。
西日本地方にはない慣習であり、浄土真宗などでも飾りません。
お盆のきゅうりとなすの処分方法
お盆に作ったきゅうりとなすの処分方法として、食べないで処分する方法には、地方によって次のものが、現在ではできないものもあります。
- 他のお供え飾りと共に燃やす・・・以前は自宅の庭などで盆飾りと一緒に燃やすこともありましたが、現在は焚火は禁止されているので自宅で燃やすことはできません。
- 庭に埋める・・きゅうりとなすだけ、自宅の庭に埋める。畑があればいいですけどね。
- お寺で供養してもらう・・・菩提寺などにお願いして供養(燃やす)してもらいます。
- 川や海に流す・・・昔は近くの川や海に流す地方もありましたが、現在は不法なので勝手に流すことはできません。ゴミを捨てたことになってしまいます。
- ゴミとして処分・・・一般のごみ(生ごみ)として処分するのが忍びないという人は、塩でお清めして白い紙に包んでから処分する人もいます。結果的には、生ごみ処分になります。
まとめ
お盆に飾ったきゅうりとなすはお盆飾りが終わったらどうしているのかお盆飾りをする期間を紹介しました。
お盆の時期が終わったら、きゅうりとなすを処分しますが、お盆に飾ったなすときゅうりは食べることはおすすめできません。
現代では畑がある家は畑に埋めてもよいし、割り切って生ごみとして処分することもできます。
形よりも、ご先祖様への敬いやお迎えなどの気持ちが大切だと思います。