幼稚園の教育時間は4時間を標準とします。
しかし、保護者の希望により教育時間の前後や、土曜、日曜、長期休業中に幼稚園で教育活動を行うものを、「預かり保育」と言います。
文部科学省によると、預かり保育の実施園数(平成17年6月現在)は公立で約44%、私立は約87%、合計で約70%が実施していると言われています。
その幼稚園の預かり保育の申し込みをするときの理由や、料金、補助金制度について解説いたします。
幼稚園の預かり保育の利用は理由を問われるの?
預かり保育の利用について理由を問われるかどうかは、幼稚園によって異なります。
詳しい理由を問う幼稚園もあれば、簡単な理由で受け付ける幼稚園もあるようです。
理由には、仕事、介護、入院、冠婚葬祭、リフレッシュなどがあります。
預かり保育の利用希望者が多く、優先順位を決めるために理由を問う場合や、単純に申し込みの様式に従って問うだけの形式的な所もあるようです。
理由について極端な言い方をすれば、定期的な家族の介護、緊急な用事ができたなど、実際にないことを理由にしても、幼稚園側は事実関係を確認出来る訳ではありません。
ただし、幼稚園には預かり保育の定員があるので、いつでも利用できるわけではないので、注意が必要です。
幼稚園の預かり保育利用料金は園によって異なる
預かり保育の実施日は、長期休業期間中以外では週当たり5~6日で、午後3時~午後7時までの時間帯が多いようです。
長期休業期間中では、夏・冬・春季に行っているのが約72%で、実施時間数は7時間~8時間を超える幼稚園が約76%となっています。
参照:文部科学省ホームページ
料金については地域や施設によって大きく異なり、1日(宿泊無し)1,500円~5,000円が多いようです。
一日ではなく時間単位(時間単位1時間100円~など)の料金の施設もあります。
別途おやつ代がかかる幼稚園もあり、希望する幼稚園に確認をした方が良いですね。
幼稚園の預かり保育料補助金制度も利用可能
地方自治体によっては、私立幼稚園または認定こども園が行う預かり保育を利用し、一定の条件を満たす場合に、預かり保育料補助金制度による補助金の交付を受けることができます。
例)大分県大分市の場合
・交付条件
・通常教育時間終了~午後5時を含んで2時間以上
・長期休業中では7時間以上の利用
・これらの利用時間を満たす日数が1カ月に16日以上(4月は8日以上)
補助額
・月額4,000円(預かり保育料が4,000円に満たない場合は、利用料金として支払った額)
申請手続き・時期
利用施設が申請書を配布・回収。
1期(4~7月)、2期(8~11月)、3期(12~3月)に分けて支給するため、申請時期は3月末、7月末、11月末の年3回になります。
地方自治体や利用を考えている幼稚園などに、預かり保育料の補助を利用可能かどうか確認が必要です。
まとめ
現在預かり保育を行っている幼稚園は増えてきました。
地域や施設によって保育内容が異なるので、自分の住んでいる地域の幼稚園預かり保育の内容を知ることから始めましょう。