活字離れが指摘されている昨今ですが、皆さんは文章を書く機会はありますか。
感想文や論文など、さまざまな文章の種類がありますが、中でも大学生の卒業論文は大学生活の総括のような位置づけといえます。
論文などの文章を書く際、書き方のルールが様々あります。
今回は、縦書き文章の場合のルールについていくつか紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
文章中の数字の書き方~縦書き編~
書式には縦書きと横書きがあります。
日本では古くから縦書きが用いられてきましたし、小説などの書籍は今でも縦書きのものが多いですよね。
縦書きの文章を書く時に困ることの一つに「数字」が挙げられるかと思います。
この文章のように横書きであれば、1、2、3……のように書いてもいいのですが、縦書きの場合このような表記では読みづらいことがあります。
例えば、「100」という数字を縦書きでそのまま書いてしまうと、
1
0
0
となり、分かりづらいものになってしまいます。
そのため、数字を縦書きで表記する場合は一、二、三という漢数字を用いましょう。
100は百、1000は千と書けば縦書きでも数字がすぐに分かります。
縦書きの場合、数字は漢数字で表記することを覚えておきましょう。
縦書きで単位を表記するには
続いて、論文ではデータを用いて説明する場面が多くあるかと思います。
縦書きの場合は単位もカタカナもしくは漢字で表記することが一般的です。
単位も含めたデータの表記方法について、代表的なものをいくつか箇条書きで紹介します。
ここで挙げたものはほんの一例ですが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
10% | 十パーセント、一〇パーセント、一割 |
56% | 五十六パーセント、五六パーセント、五割六分 |
m | メートル |
㎡ | 平方メートル |
㎥ | 立方メートル |
1000万円 | 一〇〇〇万円、千万円 |
150,000,000 | 一億五〇〇〇万、一億五千万 |
2020年 | 二〇二〇年 |
10人/㎡ | 一平方メートルあたり一〇人 |
60km/時 | 一時間あたり六〇キロメートル、時速六〇キロメートル |
算用数字の縦書きの書き方は?
最後に、算用数字について説明していきます。
算用数字とはアラビア数字のことで、0~9までの10種類を指します。
算用数字の表記については、文化庁の「国語施策情報システム」にて、縦書きの場合は漢数字が原則で、項目番号などは算用数字でもいいと明記があります。
つまり、文章中では漢数字を用いるのが原則で、段落番号や見出しなどには算用数字を用いてもいいということです。
場面ごとに使い分けましょう。
まとめ
論文は書き方や様式がある程度決まっている文章形態です。
論文において一番重要なのはもちろん中身ですが、書き方が整っていないとそちらに目が行ってしまい内容が入ってこないという事態にもなりかねません。
文章マナーを確認し、質の高い論文を目指しましょう。