季語とは、特定の季節を表す言葉で、俳句などで用いられています。
例えば植物だと「梅=春」・「睡蓮=夏」・「萩=秋」・「シクラメン=冬」というものですね。
そこで「桜散る」という言葉では、どれが季語にあたるのでしょう。
また表現の意味が英語で訳すときに伝え方も二通りありますので、桜散るを英訳してどう伝えるべきかについてわかりやすく解説します。
桜散るの季語は何?似た言葉に何がある?
季語は、春夏秋冬、植物、人の暮らし、行事、動物などにより季節を表現します。
春の季語
春雨、アスパラガス、花粉症、紅梅、ひな祭り、残雪、卒業、燕など。
夏の季語
朝顔、雨蛙、海水浴、桐の花、金魚、サルビア、西瓜、月見草など。
秋の季語
秋風、小豆、稲刈り、コスモス、鈴虫、七夕、豊年、紅葉狩りなど。
冬の季語
兎、落陽、枯木、氷、狸、大根洗ふ、年の内、スキー、アロエの花など。
桜散るの季語は、「桜散る」が春の季語になります。
似た言葉では、花散る、散る桜、桜吹雪、飛花、花吹雪、花の滝などが同意語になります。
桜が散るという表現の意味するところ
桜は春になると、開花予報が全国各地で報道されることでも知られています。
また日本の代表的な花で最も人気があり、開花の時には大勢の人がお花見を楽しんでいます。
「桜が散る」の意味は、その桜の花が盛りの時期を過ぎて散ることを言います。
その他にも、次のような意味もあります。
日本語の表現には、色々ありますね。
・満開の花で人目を惹く桜も、やがては散ってしまう。いつまでも良いことが続くわけではない。
・明日をあてにしていると、いつの間にか機会を逃してしまう。
・世の中や人生も、華やかなことばかりではないので、次の準備をしよう。
・桜の花が散るように、世の中は変わりやすい。変化に対応しなければならない。
・受験などの試験に落ちた時や、希望が叶わなかった時に使うこともあります。
桜散るを英語で訳すとどう伝えるべきか?
「桜」を英訳すると、木は「cherry tree」、花は「cherry blossoms」となります。
「散る」は「fall」で、落ちる、落下する、抜け落ちるという意味も同じです。
「桜散る」を英訳するには、状態を伝えるのか、結果を伝えるかで変わります。
①状態を伝えるときは
「cherry blossoms are falling (桜の花が落ちだした)」
②結果を伝えるときは
「The cherry blossoms fall(桜の花が落ちる)」
「A cherry blossoms falls(桜の花は落ちる)」などがあります。
桜が散っている状態を想像する場合は、①が良いと思います。
まとめ
日本語の場合、同じ単語でも意味が異なる場合があるので、日本語自体の意味を理解しないと、英語で訳しても意味が伝わらない場合があります。
「散る」も落ちる、落下する以外に分散する、離れ離れになる、広がる、散らばる、集中できなくなる、無くなるなどの意味もあり、伝えたい意味をしっかり考えましょう。