桜は春を告げる花の一つとして日本では馴染みが深く、開花時期にはお花見に大勢の人々が訪れます。
時期になると全国各地で桜(ソメイヨシノ)の開花予想が行われます。
2019年は九州では3月20日頃、大阪、東京では3月下旬、東北4月上旬、北海道は4月下旬から5月上旬となっています。
このように本州での開花は、3月下旬~4月上旬が多いのですが、5月の遅い時期でもお花見のできる桜の種類があるのでご紹介します。
桜の種類で遅咲きのものは?
日本の桜は固有種を含み10種の野生種が基になり、100種類以上の自生種があります。
更に園芸品種が200種以上も作られ、分類すると約600種もの品種があります。
その中でも桜を代表するのは「ソメイヨシノ」で、神社仏閣、街路樹、公園、河川敷、学校など幅広く植えられています。
日本で桜と言えば、ソメイヨシノを指すと言っても良いでしょう。
ただし、本州でのソメイヨシノは3月下旬頃開花し、1週間ほどで満開になり、更に1週間程度の4月上旬には散ってしまう早咲きの桜です。
主な早咲きの桜の品種の開花時期は、次のとおりです。
・・・1月下旬~2月上旬
・ミヤビ
・・・3月下旬~4月上旬
・志那実桜(シナミザクラ)
・・・3月上旬
・陽光(ヨウコウ)
・・・4月上旬
・小彼岸桜(コヒガンザクラ)
・・・3月下旬
・河津桜(カワヅザクラ)
・・・3月上旬~中旬
4月中旬以降に開花する桜は、遅咲き桜と言われます。
そのほとんどが八重咲が多く、旭山・東錦・大山桜・関山・兼六園菊桜・紅華・松月・花笠・普賢象などがあります。
次の章で遅咲き桜の詳細の見ごろを紹介します。
5月に咲く桜の種類は?
5月に開花する桜の種類には、次のものがあります。
大山桜(オオヤマザクラ)
4月下旬~5月上旬。
北海道ではエゾヤマザクラとも言います。
兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)
4月下旬~5月下旬。
八重咲で一つの花に花びらが300枚以上付き、菊の花のように咲きます。
紅華(コウカ)
4月下旬~5月上旬。
八重咲で紅色が濃く、開花期間も長いです。
花笠(ハナガサ)
4月下旬~5月中旬。
八重咲きで花の形が花笠に似ています。
普賢象(フゲンゾウ)
4月下旬~5月下旬。
八重咲きで、雄しべが普賢菩薩の乗る象の鼻に似ています。
桜の種類で遅い時期に咲く品種は?
桜で遅い時期に咲く、主な品種は次のとおりです。
旭山(アサヒヤマ)
4月中旬~下旬。
八重咲で盆栽や鉢植えに向いています。
樹高は2~3mと低いです。
東錦(アズマニシキ)
4月中旬~下旬。
八重咲で花びらは一つに15~20枚です。
関山(カンザン)
4月下旬。
別名はセキヤマで、開花時期は長い桜です。
松月(ショウゲツ)
4月中旬。
八重咲きですが、大輪の花が咲きある程度まとまって下に向かって垂れます。
松月桜(ショウゲツザクラ)、野田大桜(ノダノオオザクラ)とも呼ばれます。
まとめ
ソメイヨシノを代表とする早咲きの桜は、ほとんどが3月下旬で開花時期は終わってしまいます。
しかし、地域や桜の種類によっては、遅咲きの桜を見ることができます。
また東北では4月上旬から中旬、北海道では、4月中旬~5月上旬までエゾヤマザクラの開花が見られます。