子どもに勉強を教える時、教え方が一番難しいのは、実は国語ではないでしょうか。
漢字や接続詞などは教えやすいですが、文章中の登場人物の心情を推し量るような問題は読解力が無ければ取り掛かりを掴むことすらできないこともあります。
勉強を始めたばかりの小学一年生への教え方について、一例を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
一年生の国語の教え方はどうするのがいい?
一年生の国語は、ひらがなから始まり、少しずつ文字数の多い文章を読むようになります。
家庭学習の際、教える側はまず教科書や板書ノートを確認しましょう。
学校でどのような内容を習い、先生がどのように教えているのかを把握するところから始めます。
教科書の内容を教える際は、先生が教えたことと同じように教えることを心がけましょう。
親が思うまま子どもに教えてしまうと、同じ内容を二通りのアプローチで教わることになり、混乱してしまう可能性があります。
詳しい教え方について、以下で紹介します。
小学校一年生は国語の教科書にそって教えるのがいい?
小学校で教わる内容は、学習指導要領に沿っています。
小学校や地域ごとに使用する教科書出版社は異なりますが、すべて指導要領を元に学習していくのです。
自宅で子どもに国語を教える時、まずは教科書をきちんと理解しているか確かめましょう。
教科書を音読したり、一文ごとの意味を考えて内容を図示したり、接続詞の前後の文の意味や対比を考えたりと、やり方はさまざまです。
特に、低学年は授業中にも音読することが多いです。
最初は恐らく全員声を合わせて読むでしょうが、慣れてくると一人ずつ順番に音読することもありますので、自信をもって発声できるように自宅でも音読の練習をしましょう。
教科書以外を取り組む場合、本を読むこともおすすめです。
物語や児童小説など、まずは登場人物がはっきり分かる本がいいでしょう。
本を読みながら登場人物を書き出し、相関図や場面の図示などを行うことで、読解力が養われます。
読解力は、国語だけでなく、すべての教科を勉強する上で身に着けておきたい力です。
読解力が無ければ文章題を解くことが難しくなります。
特に算数は学年が上がるにつれて複雑な文章題が出題されますので、低学年のうちから読解力を上げる練習をしましょう。
一年生の国語の文章問題はプリントで出すのがいい?
入学してまず教わるのはひらがなです。書き順や形などを丁寧に教えてくれますが、やはり家でも練習はしておいた方がいいでしょう。
ひらがなが書けるようになったら、親が出題者となって「“ま”を書いてみて」「“はる”ってどう書くの?」など口頭で質問して子どもに書いてもらいましょう。
バラバラに練習することで音と文字との結びつきが深まります。
また、二学期になると漢字が始まります。
市販の漢字ドリルや、親が□を埋める形の問題を自作するなど、とにかく書いて覚えることが大切です。
この時、とめ・はね・はらい、書き順などが重要ですので、教科書の通りに書くように注意しましょう。
もし学校からプリントで問題が出された場合、それを解いたり参考にしたりするのがおすすめです。
そして、週末や連休、長期休暇などには教科書以外の文章に触れ、読解力問題を解いてみましょう。
まとめ
国語の、特に文章読解を教えることはとても大変です。説明の仕方が悪いと子どもにマイナスに作用してしまう危険もあります。
読解力が上がる速度には個人差がありますので、根気強く接することが大切です。
まずは教える側が改めて教科書を読み込み、分かりやすく子どもに教えてあげたいですね。