皆さんが普段何気なく読んでいる新聞ですが、表記の仕方に注目したことはありますか。
算用数字と漢数字、半角と全角、記号の書き方などのさまざまな表記方法には決まりがあるのでしょうか。
新聞記事の表記の仕方について書いていますので、ぜひ見てみてくださいね。
縦書きの数字表記は新聞記事の場合二つある
縦書きで文章を書くとなると数字は漢数字を使うという印象がありますが、実際の新聞では算用数字が多用されています。
新聞の出版社や記事のジャンル、記者によって違うこともあります。
さらに、一つの記事の中でも漢数字と算用数字が入り交じっていることも少なくありません。
例えばパーセンテージを示す場合、「四十九パーセント」よりは「49%」の方が分かりやすいということもありますよね。
明確な書き分けや原則などの定義は無いようですが、文章の雰囲気や対比、強調などで使い分けられることが多いです。
新聞に数字が半角と全角両方使われている理由は?
普通は文章の中で半角・全角はある程度揃えた方がいいのでは、と感じる人が多いことでしょう。
しかし、新聞を見ると半角と全角どちらも使用されています。
実は、明確な使い分け方や理由があるわけでは無いのです。
上記で縦書きの書式でも算用数字を用いることがあると紹介しましたが、例えば一桁の数字であれば全角で「3」と書いても問題ありません。
二桁の場合、「52」という数字を縦書きで表記する時に全角のままですと、
5
2
という風になってしまいます。
しかし、これを半角にすると全角1マスの中に数字を二つ並べることができるので「52」と数字を分かりやすく表記することができます。
やはり新聞記事は読んでもらうことが大前提ですので、読みやすさの観点からも使い分けがなされているのでしょう。
新聞での数字表記のルールとは?
表記の仕方に原則は無いと述べましたが、「こういう場合は漢数字を使う」というシーンがあります。
それは、慣用句やことわざ、熟語などの中の数字です。
例えば、「一期一会」を“1期1会”としたり、「二度あることは三度ある」を“2度あることは3度ある”にしたりはしませんよね。
元々漢数字が言葉の中に組み込まれている場合は縦書き横書き関係なく漢数字で表記します。
反対に、日付や数値データなどを表記する時に使われるのは算用数字ですね。
その他の場合はやはり文章の雰囲気や伝えたいことに合わせて表記を決めていきましょう。
おわりに
小説などの時には数字の表記の仕方に決まりがありますが、新聞は意外にも明確な定義が無いことが分かったかと思います。
自身で新聞記事を書く時には、その記事の中で自分が伝えたいことを強調し、その意図が読み手にも伝わるような内容と表記で書いてみて下さいね。