ジメジメした梅雨あたりから暑い季節になっていくにあたり、特に注意したいのが食中毒です。
食中毒という言葉は良く見聞きするけど、他人事と思っていませんか?
私は、子供が生まれてからより食中毒が怖いと感じるようになりました。
食事が“我が子の口に入るもの”だと思うとより気が引き締まりますよね。
他の家族はもちろん、大切な子供を食中毒から守るために、子供向けにも説明できる食中毒予防3原則と正しい食材の取り扱い方法について紹介します。
まず、子供の食中毒は特に重症化しやすいという事実から見ていきましょう。
食中毒予防の子供向け説明と重症化について
最初に、食中毒とは飲食物を介して発生する病気のことを言います。
子供の食中毒の特徴を紹介します。
・子供は大人より免疫能が低く抵抗性が弱いため、症状が重症化しやすい
子供は、脳など中枢神経の合併症を起こすリスクが高く注意が必要です。
・手足の衛生の重要性をまだしっかり理解しておらず、自身で対策をとることが出来ない
以上のように子供の食中毒は重症化しやすいので、かかってしまう前に確実に防いであげることが重要なのです。
子供向けに説明することで、小さな子供でも習慣化できるようにしてあげることが大切です。
自宅で行うことの出来る予防法に焦点をあてて紹介していきます。
まず、食中毒予防の3原則をおさえておきましょう。
食中毒予防の3原則
食中毒予防の3原則を紹介します。
1:菌をつけない
手には様々な細菌がついています。食中毒は人の手を介して広がっていくのです。
調理前の手洗いはもちろん、子供が食事をする前に手をきれいにするのもとても重要です。
2:菌を増やさない
食べ物を温かい場所に放置すると菌が繁殖してしまいます。
「生鮮食品は冷蔵庫」を徹底しましょう。
3:菌をやっつける
食中毒の原因菌は熱に弱いものが多いので、食品の十分な加熱を心掛けましょう。
これらの3原則を踏まえた上で、正しい食品の取り扱い方法を見ていきましょう。
食中毒を予防する食材の取り扱い方法
食中毒予防3原則を元に、買い物、家庭での保存、下準備、調理、食事、残った食品の6つのポイントで正しい食品の取り扱い方法を紹介していきます。
買い物
- 消費期限を確認する
- 肉や魚等の生鮮食品や冷凍食品は最後に買う
- 肉や魚等は汁が他の食品につかないように分けてビニールに入れる
- 寄り道をせずすぐ帰宅する
家庭での保存
- 冷蔵、冷凍の必要な食品は持ち帰ったらすぐに冷蔵庫、冷凍庫に保管する
- 肉や魚はビニール袋や容器に入れて他の食品に汁がかからないよう保管する
- 肉、魚、卵を取り扱う際は取り扱う前後に必ず手を洗う
- 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ
- 冷蔵庫、冷凍庫に食品を詰めすぎない(冷気の循環が悪くなります)
下準備
- 調理前に必ず石鹸を使用して丁寧に手を洗う
- 野菜等の食材を流水できれいに洗う(カット野菜もしっかりと洗う)
- 生肉や生魚などの汁が果物やサラダのような生で食べるもの、調理の済んだものにかからないようにする
- 生魚や肉、卵を触ったらその都度手を洗う
- 包丁、まな板は野菜用、肉用、魚用と別に用意するとより安全
- 冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを利用するようにして、自然解凍は避ける
- 冷凍食品は使用する量だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さないようにする
- 使用後のふきん、タオルは熱湯で煮沸してしっかり乾燥させる
- 使用後の調理器具(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)は洗った後、熱湯をかけて殺菌する
調理
- 料理前にも必ず石鹸で手を洗う
- 肉や魚は十分に加熱する。(中心部分を75℃で1分間以上の加熱が目安)
食事
- 食べる前に必ず石鹸で手を洗う
- 清潔な食器を使用する
- 作った料理は長時間室温に放置しない
残った食品
- 残った食品を扱う前にも必ず手を洗う
- 清潔な容器に保存する
- 温めなおす際も十分に加熱を行う
- 時間が経ちすぎたものは捨てる
- ちょっとでもあやしいと思ったものは食べずに捨てる
以上です。
とにかく手をこまめに洗い、菌を増やしたり、他にうつしたりしないことが重要です。
まとめ
食中毒予防の方法について紹介しました。
すぐに実践できるものばかりですので、ぜひ今日から行ってみてください。
食中毒にかからず、お子さんと家族みんなで楽しい食事が楽しめますように。