結婚や転勤などによる引っ越しでその土地の食べ物にあっと驚かされたことはありませんか?
特にお正月にはその地域や家庭の伝統がしっかりと受け継がれているので、「こんなお正月料理があったんだ!」と新たな発見があることも。
しかし、これまでは実家や祖父母の家でお正月を祝っていた方がいざ自宅で過ごすとなると、何を用意したらいいのかわからないなんてこともありますよね。
この記事では、三が日に食べるものやお正月魚について紹介します。
正月の三が日は何を食べる?
毎年お正月の楽しみといえば、おせちやお雑煮など、その家庭ならではの味をたらふく食べることでしょうか。
普段はなかなか食べないからこそ、1年に1回の贅沢な楽しみですよね。
一般的にお正月の三が日といえばおせちを食べるイメージがあります。
しかし、それだけではあっという間になくなりますし、おかずというよりおつまみにようなものが多く、色々な縁起物を少しずつ。
そのため、最近ではその家庭でおせち以外にも別メニューを用意しているところが多くなりました。
例えば、お寿司や刺身などの魚介類、豪勢にすき焼き、大勢で囲む鍋、などがあります。
わたしも夫の実家で初めてお正月を過ごしたとき、おせち料理はまったくなく、年末にすき焼き、1日はお鍋に刺身の盛り合わせなど、豪華なお料理にとても驚いた覚えがあります。
お正月だから必ずおせち料理にこだわるのではなく、その家庭のお正月料理にしてしまってもいいのかもしれませんね。
正月にブリを食べる理由とおせち料理にも入っているのは?
お正月にブリ?とまったくイメージが湧かなかったわたしですが、東日本のお正月魚は鮭、西日本ではブリと言われています。
ブリは、成長につれて名称がかわり、江戸時代から『出世魚』といわれたため、めでたいときに用いられていました。
そのため、西日本ではお正月にブリは欠かせないものとなりました。
関西地方では、おせち料理の中にブリの塩焼きやブリの照り焼きが入っているのが定番となっています。
また、九州地方や中国地方ではお雑煮にもブリを用いる地域もあります。
九州地方では、あごだしで具材も控えめといったシンプルな味わいに対し、中国地方では、大根や人参などの野菜を使った具沢山なお雑煮と地域ごとに違うようです。
ブリや鶏肉などで出汁をひいたお雑煮は想像するだけでよだれが出てきてしまいそうです。
鯛はお正月に食べるのでは?
お祝いのお魚といえば鯛!ですよね。
めでたい(鯛)という語呂合わせからも、また、鯛のその赤色からも災いや邪気を払う縁起の良いものの象徴とされていました。
関西地方では、『にらみ鯛』という風習があり、鯛をお正月料理に用意する家庭もあります。
実は、この鯛ですが三が日の間は箸をつけずに飾っておく、というものです。
最初に神様や仏様にお供えし、あとから私たち人間がいただくという、まさにお正月の行事そのものです。
いただくときには、家長から食べ、次に男性、女性と順番があります。
塩焼きで美味しいこと間違いなしの鯛をしばらくお預けしなくてはなりませんが、まずはしっかりお供えしましょう。
まとめ
お正月料理はその土地、その家庭の自慢の料理を食べる楽しさがあります。
結婚や引越しを機に新たなお正月料理に出くわすチャンスがあるかもしれません。
ぜひ、その土地のいろいろな料理に出会って、これが我が家のお正月だ!というものを取り入れてみてくださいね。