年金手帳を探していたら、なんと年金手帳が青とオレンジの色違いで2冊あった。
さらに中の番号も違うといった場合。
なぜ2冊も年金手帳があるのか、複数冊あっても良いのか、番号が二つも割り振られている場合、余分に年金を払っているとか、年金がちゃんと貰えるのか心配になりますよね。
どうして年金手帳このように2冊になってしまったのか、色や番号が違うのかについての理由を説明いたします。
年金手帳が2冊青色とオレンジ色があるのはなぜ?
現在の年金手帳は青色で、公的年金に加入すると交付される手帳で、中には氏名・生年月日、性別、加入年月日、基礎年金番号などが確認できます。
ところが過去の年金手帳は、年金制度の改正に伴い中に記入されている項目や表紙の色が変わってきた経緯があるのです。
昭和49年頃から国民年金・厚生年金共通の年金手帳になり、1冊の中に両方の記号や番号をそれぞれ記入できるので、他の制度に変わっても新しい年金手帳は必要ありませんでした。
この時に交付された色は、オレンジ色だったのです。
ところが、1997年(平成9年)になると共済年金も含めて全ての公的年金共通の基礎年金番号が導入になり、オレンジ色の年金手帳を持っている人に基礎年金番号通知書が送付されました。
その時に交付を受けた年金手帳は、青色になっています。
このように、交付された年代によって色が変わってきたわけです。
年金手帳も番号が二つある場合の対処法
過去の年金制度の改正や手帳の色の変更などがあったので、年代や加入者によっては、手帳の色違いのものや複数持っている方が結構いるようですね。
会社によっては、加入者個人に渡さないで会社で保管していたものや、転職時や退職時に返してもらった手帳と新たに加入したもの合わせると、2冊あるいは3冊持っているという例もあります。
複数あってもいいじゃないのと、そのままにしていてはいけません。
年金手帳を持っている方は、注意と対処が必要なのです。
現在の基礎年金番号は、個人の年金情報や加入歴などを管理するため、1人ずつ決められています。
そのため、複数の年金番号が異なっている場合、いずれかの年金加入歴が見落とされる可能性が無いとは言えません。
これはちょっと心配ですよね。
年金は加入歴によって受給できる金額が変わってくるので、反映されない加入歴があると本来の年金額が貰えないのです。
これはちょっと問題ですよね。
年金手帳が複数ある場合の対処法は、複数の異なる記号・番号を基礎年金番号に一本化することです。
一本化のためには全ての年金手帳を持ち、住所地管轄の社会保険事務所へ行って、手続きを行う必要があります。
年金手帳オレンジと青色表紙の違い
オレンジ色と青色のように表紙の色が違うのは、次の交付年代の違いなのですよ。
オレンジ色は、1974年(昭和49)年11月から1996年(平成8年)12月の期間に、国民年金・厚生年金共通の手帳として交付された色です。
青色は、1997年(平成9年)1月以降の全ての年金共通の基礎年金番号がついた手帳の色です。
まとめ
複数の年金手帳があるのはどうして?と戸惑うことや心配になることはありませんよ。
複数ある年金手帳は、それぞれの番号を基礎年金番号へまとめちゃいましょう。
心配な方は、地元の社会保険事務所などで確認しましょうね。