子供の性格はさまざまですよね。
優しい、臆病、気が弱い、気が強い、負けず嫌い・・・
それは全て個性であり、長所でもあります。
子育てで悩む事は沢山ありますが、メンタルが弱いと感じる子供は学校でどんな生活をしているのだろう?
こんな弱気な性格だから、集団生活の中で苦労しているのではないかしら?
見えない学校の中での我が子を心配してしまう事も多いでしょう。
では、集団生活やお友達との関係が不安な時、家で親ができる事ってなんだろう。
子供のメンタルを強くする為に家庭でできる声掛けや接し方などを紹介します。
ぜひ実践してみて下さいね。
メンタルを強くする魔法の言葉と話し方
小学生のお子様を持つ親御さんは、学校であった話を毎日お子様から聞いていますか?
今日、こんな事があったよ!○○ちゃんと、こんな事話した!こんな事やった!
日々の生活の中で時間に追われているお母さんは、中々ゆっくりと話を聞いてあげる事も難しい時がありますよね?
楽しそうに話してくれているのを背中で聞きながら、晩御飯の支度や明日の準備などバタバタとしてしまいがちかもしれません。
でもそれは、子供が楽しそうに話しているからではないでしょうか?
例えば、子供が泣きながら【嫌だった事】【辛かった事】を話し始めたらどうでしょう?
多くのお母さまは、何事かと手を止めて子供に向き直り、じっくり話を聞くのではないでしょうか?
どうしたの?なにがあったの?それでどうしたの?
学校に相談しようかな?パパが帰ってきたら聞いてみようかな?
心配で居てもたってもいられない気持ちになるものです。
子供が何に悩んでいるのか、どうして辛いと感じているのか。
まずは子供が親に話ができる環境を作る事が大事です。
忙しい毎日の中でも、子供の目を見て話を聞いてあげられる時間を作り、子供が安心できる場所になってあげてください。
そして、最も重要な事は【乗り越えられるメンタルを育む】事ですよね。
子供が自分自身で立ち直っていく強さを身につける。
そうすれば、学校の中でも、集団生活や社会に出てからも立派に生活する事が出来るのではないでしょうか?
酷い事を言われて落ち込む事もあるでしょうが、それを笑い飛ばせる強さ。
嫌な事をされて泣いてしまうほどでも、それをやり返さない優しさ。
優しさや強さは教養です。教養とは、勉強が出来る、出来ないだけではありません。
教養の無い子供はイジメをする側になったり、自分と違う子を認める事が出来なかったり、相手が言われて傷つく言葉が分からなかったりするのです。
子供は教えてあげればどんどん吸収して学んでいきます。
それを教えてあげるのは、他でもないご両親ですよね。
もしお子様が、辛くて悲しい思いをしたのならば、優しく目を見て言ってあげて欲しい言葉があります。
「私はいつでもあなたの味方よ。」そして「あなたは私の大切な存在よ。」
メンタルを強くするには、自己肯定感を育ててあげる事が大事です。
そのままの自分を認められる事、自分は大切な存在であると理解する事です。
そしてそれは、他の誰かから見てではなく、自分自身が自分に対してそう思える事なのです。
自己肯定感の高い人は、相手を認める事が出来るようになり、尊重する事が出来るようになります。
恐れや不安、自己否定の無い安定した精神と、円滑な人間関係を築く上で、自己肯定感はとても大切な感覚といえるでしょう。
人を責めるのではなく、受け入れる。
自分が卑屈になるのではなく向き合う。
正しい対処法を教えてあげれば、子供の心は育っていきます。
自分は愛される価値のある人間だと、ゆるぎない自信に満ちていれば、ちょっとやそっとではへこたれない強い心を持つ事ができるのです。
メンタルを強くする子供との接し方
メンタルが強い=自己肯定感が高いという事を踏まえて、メンタルが強い子供にする為にはどう接したら良いのか。
幼少期から育むべき自己肯定感を親はどのように伸ばしてあげれば良いのでしょうか。
日常的に感情的になり怒鳴る親や虐待する親に育てられた子供や、育児放棄された子供は、自己肯定感の低い【自己否定感の強い】人間に育つと言われています。
逆に、過保護に育てられた子供も自分では何も出来ない存在だと植え付けられてしまい、自己肯定感が低くなってしまうのです。
感情的になり怒鳴る。
これを聞くとドキリとしてしまう方も多いのではないでしょうか?
誰しもイライラを子供にぶつけてしまう事はあります。
忙しい時や疲れている時。言うことを聞かない時や、我が儘を言われた時・・・
毎回感情的に怒鳴ってしまうと、子供は自分の要求を我慢し、親を怒らせないように顔色を窺い、ビクビクとした自己肯定感の低い人間になってしまうかもしれません。
そしてそれは、社会に出た時にイライラしている上司や同僚の顔色をうかがうようになり兼ねません。
「自分がなにかミスをしてしまったのかも?」「何か気に障る事を言ってしまったのかも?」と、円滑な人間関係が築けない存在になってしまう可能性があります。
感情的にならない事は大変難しく、親であっても人間ですから子供にキツイ言い方をしてしまう事もあるでしょう。
そんな時は、自分の気持ちがしっかりと落ち着いてから子供に気持ちを伝える事が大事です。
感情的になってしまって悪かったこと、忙しくて我が儘を聞いてあげられなかった事、時間が無く、やりたいようにさせてあげられなかった事。
そして、どんなに怒ってしまっても、親は子供が大好きな事、大切な存在である事を伝えてあげて下さい。
それだけで子供は安心し、もう怒っていない事を理解してくれます。
そして子供も親を見習い、謝れる子、反省する子になるのです。
頭では分かっていても、中々実践するのは難しいですよね。
しかし、揺るぎない愛情を親は子供に抱いている事を言葉で教える事はとても大切な事です。
しっかりと子供と向き合う事、なるべく否定しない事。誰が見ても悪い事をした時は、もちろん叱ってください。
しかし、感情的に怒鳴る、怒るのではなくなるべく冷静に、子供の言い分も聞きながら言い聞かせるのが良いでしょう。
子供の気が弱い原因にはどんなものがある?
自己肯定感の逆に、自己否定感というものがあります。
これは些細な一言で傷ついてしまった経験や失敗体験、失恋や大勢の前で叱られ恥をかいた、イジメにあってしまった、給食を食べるのが遅くてからかわれる等、様々な原因で生じる心の感覚です。
しかし日常の中で、このような心の傷つく出来事に全く出会わずに生きていくのは無理なことではないでしょうか?
このような経験をくりかえし、癒やされずに育ってしまうと自分に対する罪悪感や、否定される事への恐怖心が植え付けられ、自己否定感の強い人間になってしまいます。
だからこそ、傷をしっかりと癒やし、自己肯定感を高めてあげる必要があるのです。
自信の無さや、失敗や人に対する恐怖心、それらを克服する力も自己肯定感を育む事で跳ね返す強さを手に入れる事が出来ます。
小学生の時は、体の大きさや勉強の出来、不出来などで勝ち負けや劣等感を抱く事も多いでしょう。
しかし、自分には誰にも負けない何かがある!スポーツは苦手だけれど、勉強は得意!
など、その子に合った長所を伸ばしてあげる事がメンタルの強さに繋がるのです。
そして、気が弱い事は短所だという考えを改める事も大事でしょう。
気が弱いということは、用心深く、観察する力を持っているという事です。
強く言われると言い返せない、中々最初の一歩が踏み出せない・・・
しかし言い返す必要も無ければ、誰かの見本があれば次の一歩は踏み出せるかもしれません。
強さと弱さは表裏一体です。必要な事は何か、大事な事はどれかを見極める事の方が大切ではないでしょうか?
まとめ
メンタルを強くする為には、自己肯定感を高くすれば良い。
そしてその為には、親が子供の存在を認め、愛情を伝え続け、自信が持てる何かヒントをあげる事が大切です。
大人になって困らないように・・・この子が傷つかないように・・・
大切な我が子を思う気持ちは、計り知れないパワーで満ち溢れています。
それを惜しみなく与え、時には支え、見守り、時には励ましながら育てる事で、自己肯定感の高い、上手く自分の人生を切り開ける人間に育っていくのではないでしょうか?
メンタルの強さは、泣かない事や落ち込まない事ではありません。
それをどうやって乗り越えるか、正しい判断が出来るようになる事です。
自分としっかり向き合って戦える。
そんな大人になって欲しいですよね。