新生活を始めるにあたって、引越しをするという人は多いですよね。
引越しには、新居の敷金やこれまで住んでいた場所の退去費用、引越し業者の費用など、色々とお金がかかります。
業者に頼まず自分で荷物を運べば、その分の費用はかなり抑えられるでしょうが、特に家電は運搬や配線などに注意が必要です。
自分で家電を運ぶ際の注意点やポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
引っ越しで家電を自分で運ぶときの注意点
家電にもさまざまな種類があります。
洗濯機や冷蔵庫、テレビなどの大型家電、パソコン、電子レンジ、DVDレコーダーなどの中・小家電などです。特に大型家電を自分で運ぶには、かなりの注意が必要になります。
ここでは、大型家電を運ぶ際の注意点について紹介します。
まずは荷物を運ぶ時の力の入れ方ですが、腕の力だけで持とうとせず、腰に力を入れて、全身を使ってゆっくり持ち上げるのがポイントです。
こうすることで、疲れがたまりにくくなりますし、特に冷蔵庫などの背の高い家電については、勢い余って壁や天井にぶつけることも防げます。
また、家電を運ぶ時、プロの業者が使うのはキルティングパッドや養生テープ(マスキングテープ)。
家電を覆い、壁の保護をすることで、家電と壁の両方に傷ができるのを防ぎます。
しかし、キルティングパッドは高価なことが多いので、費用を抑える場合は毛布などで代用しましょう。
さらに、運び出す時、ドアなどの出入口を通過させるのが難しい所。
ドアを限界まで開いていても鋭角になり、傷をつける原因となりますし、ドアがすりガラスタイプならば、当たった衝撃で割れてしまう恐れもあります。
そのため、ドアは予め外しておいた方が安全でしょう。
そして、家財を滑らせて運ぼうとすると、床が傷ついてしまいます。
もし滑らせて運ぶ場合は毛布を家財の下に敷きましょう。
滑らせる時は、下に敷いた毛布の方を引っ張るようにしてゆっくり動かすのがポイントです。
このように、大型家電や家財を運ぶ時はさまざまなポイントに注意しなければなりません。
プロの業者でも物損事故を起こしてしまうことはありますが、その大半は大型家電の運搬中の事故です。
大型のものはそれだけ難しくリスクが高いということを頭に入れて行うようにしましょう。
引っ越しの家電の準備は前日が重要
続いて、引越し前日に行うべきことについて紹介します。
荷物をダンボールに詰めた後は、表に何が入っているか書くと思います。
文字を書く以外の方法として、カメラで撮ってプリントアウトし表に貼るというのも分かりやすいですね。
普通の荷物なら、荷解きをするのにも特に難しいことはありませんが、問題は家電。
家電には配線がつきものですが、一度外してしまうと同じように繋ぐことは大変な作業です。
配線が得意な人ならいいのですが、不得意な人は外した後繋ぐことができなくなる恐れがあります。
そこで、前日までにひと手間加えることで、後の配線がとても楽になります。
準備の時にあると便利なアイテムは、カメラ(スマホでOK)、筆記用具、養生テープ(マスキングテープ)、結束バンド、シール、透明な袋などです。
以下で手順を説明します。
1.配線をカメラで撮影しておく。
どのように繋がっているかが分かるように写真を撮りましょう。
2.配線のコードと本体の差込口に同じ色のシールを貼る。
シールで色分けすることで、どこにどのコードを繋げばいいか一目で分かるため、この作業は大変重要です。
3.コードを抜いて袋に入れ、養生テープで本体に貼り付けておく。
運搬中に外れた時のことを考えて、養生テープにも何の機械のコードなのか書いておきましょう。
また、コードが絡まないように結束バンドで結ぶのもおすすめです。
4.取り付ける時は、写真と目印のシールを見ながら配線を繋いでいく。
同じ色のシール同士を繋げるだけですので、複雑な配線もパズル感覚で行うことができます。
このように、ひと手間加えるだけで後の作業が格段に楽になります。
上記の手順を家電ごとに行いましょう。
引っ越しで家電の配線が分からなくなったら
もしも配線が分からなくなったら、まずは深呼吸をしましょう。
落ち着いてから撮っておいた写真を確認して、改めてゆっくり考えてみます。
もし家電の取扱説明書があれば、それを見ます。
説明書を処分した場合、家電の型番をインターネットで検索してみましょう。
メーカーのホームページなどで、Web取扱説明書を見ることができることがあります。
もしくは、メーカーのサポートセンターに電話して配線方法を尋ねてください。
それでも、どうしても分からない場合は最終的に業者に頼む方法があります。
しかし、業者に頼むと1台あたり幾らという費用がかかってしまいますので、その点は注意が必要です。
費用を抑えるため、事前の準備をしっかり行い、配線まで自分で行えるようにしましょう。
まとめ
大型家電を自分で運んだり配線を繋いだりすることには、さまざまな注意が必要だということが分かったかと思います。
費用を抑えるため、そして大切な家電を安全に運ぶため、注意点やリスクを理解した上で、しっかり準備して作業に当たりましょう。