現在、中学受験をする家庭は年々増加しています。
脱ゆとり教育や中高一貫校の新設など、子供の学習環境は日々変わっていきます。
中学受験のために早いうちから学習塾へ行かせるという家庭も、今や珍しくありません。
小学一年生の塾や家庭学習について説明していきます。
中学受験を考えている保護者の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
小学一年生の間に家でできることは?
まずは、小学一年生が自宅でできることについて紹介します。
一年生といえば勉強を始めたばかりの年齢です。
毎日新しいことに触れて最初のうちはモチベーションも高い状態が続きます。
習う内容も難しくはありませんので、学校の授業だけで理解できる子供もいるでしょう。
一年生など低学年のうちは、まずは自主的に机に向かう習慣を身につけることが第一です。
勉強というものは、自分から進んで行うのと、周囲から強制されるのとでは身につく度合いが格段に違います。
勉強は楽しいものだ、誰に言われなくても自分から進んで勉強しよう、と思うことが大切です。
この姿勢は、これから先の受験の時に非常に役立ちます。
そのため、保護者は少し遠くから見守るようにしましょう。
無理強いをすると子供の反発心を引き起こしてしまう場合があります。
さらに、「やりなさい」と何度も言われることで勉強が嫌いになる恐れもあります。
もどかしいかとは思いますが、少し見守ってみて下さい。
そして、自主的に学習ができたら、たくさん褒めてあげて下さい。
褒められることで子供はやる気が上がり、もっと頑張ろうと思えるのです。
また、学校の宿題だけでは少ないのでは、と感じる方もいるでしょう。
自主勉強は基本的には学校の宿題や復習をするでしょうが、もし子供が何か別の問題をやりたいと言ったらチャンスです。
その時は市販もしくは通販のドリルなどを検討してみて下さいね。
小学生のうちは身体を動かすこともとても重要です。
運動系の習い事や外遊びの時間も大切にしましょう。
いざ受験の時に疲れてしまうこともありますので、体力をつけておきたいものですね。
小学一年生から塾に通うのは年齢的に早いのか?
学習塾というと、学校よりもずっと早く単元が進んだり、応用問題を多く解いたりするイメージがあるかと思います。
しかし、大手・有名塾であっても、低学年のうちは「勉強を楽しむこと」に重きを置いた授業を行うところが多いです。
勉強の楽しさを感じられるような内容のため、「受験勉強のため」ならば少し早いですね。
受験勉強に間に合うのは、カリキュラム的には五年生の夏期講習と言われていますし、多くは四年生の春から入塾しています。
塾がなぜ低学年の入塾を勧めるかというと、早い時期から入ってもらい、実際の受験勉強シーズンにその子供を他の塾に取られないように、と先手を打つという企業戦略もあるようです。
低学年から入塾させて一番怖いことは、早くから行かせすぎたせいで息切れを起こしてしまい、大切な本番前に電池が切れてしまうことです。
もちろん、子供本人が塾に行きたいと言えば、「やる気がある時=入塾のタイミング」となります。
ただし、親が強制することは、あまりお勧めできません。
小学一年生から塾に行かせるメリットは?
では、早くから塾に通うことのメリットは何でしょうか。
まず挙げられることは、勉強の習慣がつくことでしょう。
低学年のうちは宿題が少ないことが多いためすぐに終わってしまい、その後ずっと机に向かうのが難しいこともあります。
その点塾では決められた時間はずっと学習するため、机に向かう習慣が必然的に身につきます。
そして、勉強することは当たり前となるのです。
また、家庭学習で勉強の楽しさを伝えることは難しいと感じる人も多いです。
低学年のうちは塾では勉強の楽しさを伝えるようなカリキュラムを組んでいます。
そのため、勉強は楽しいものだという意識を育むこともできます。
そして、自分で考えて表現する力を養うことにも繋がります。
メリットとして多く聞かれることで、受験の最新情報を得られるという点もあります。
塾では受験校の出題傾向や合格実績などさまざまな情報を提供していることが多いです。
早いうちから多くの情報を保有することで、受験への対策がしっかりできるでしょう。
おわりに
早いうちから塾に通うことにはデメリットが多いという傾向です。
しかし、さまざまなメリットも確かに存在しますので、一概に良い・悪いとは言えません。
しっかりと家族で相談し、家庭環境や子供のやる気などさまざまな観点で、入塾するかを決めていきましょう。