落とし蓋は、日本のなべ料理のときに材料の上に置いて使う蓋のことを言います。
落とし蓋は、少ない煮汁でも煮ることができ、煮物の材料の煮崩れを防ぎ、味を浸み込ませることができる優れた調理法と言われています。
本来は、使う鍋より一回り小さい木製の蓋や他の鍋の小さい蓋を使うことが多いですね。
でも、ちょうど良い落とし蓋が無い場合に、アルミホイルやクッキングシートを代用で使うこともできるので、それらの作り方と注意することをご紹介します。
アルミホイルで落とし蓋代用の作り方
落とし蓋で代用品として使用されるもので多いのは、アルミホイルです。
一般の家庭では大体置いてあり、値段が安く、形も整えやすいのが特徴です。
作り方は簡単で、次のように作ることができます。
- アルミホイルを鍋の上に被せて、大体の大きさに合わせてカットします。
- 鍋の縁よりも、少し小さめに丸く折り曲げていきます。
- 真ん中に直径1~2cmの穴をあけます。
- 鍋の中の食材の上に載せると出来上がりです。
アルミホイルの落とし蓋なら、大きさを色々調節できるので便利ですよ。
落し蓋にアルミホイルを使用すると溶けるって本当?
結論から言うとアルミホイルは、熱や酸、アルカリによる腐食などで溶けることがあります。
アルミホイルを通常使うときは、魚を焼くときの包みや、食べ物を温めるときに皿代わりに使う、またはお弁当の仕切りに使うことが多いと思います。
そのような使い方では、溶けだすことはほとんどなく、溶けだしたとしても、ごく微量でほとんど体外へ排出されるので、人体の健康に影響を与えることは無い量と言えるでしょう。
ただし、鍋物に落とし蓋として使用するときなどの熱では溶けませんが、数時間そのままで保存したりすると、食べ物によっては化学反応で溶けたという現象があるようです。
溶けることが心配な方は、落とし蓋状態で保存せず、ラップなどで包んで保存するようにすると心配は無いですよ。
落とし蓋はアルミホイルより安全にクッキングシートで代用もおすすめ
落とし蓋は、クッキングシートでも代用にすることができます。
作りかたは、アルミホイルと同じですね。
鍋の直径より小さくカットして、中心に直径1~2センチの穴を開けて材料に被せるだけです。
鍋に合わせて作ることができるのと、油分やアクを吸い取ってくれるのが、他の落とし蓋には無いメリットと言えます。
またアルミホイルは蓋としては軽すぎるというデメリットがありますが、クッキングシートは水分を吸収して重くなるので、調理中に落とし蓋として浮いてくることはありません。
まとめ
日本食の鍋料理には、落とし蓋という優れたテクニックがありますが、必ずしも専用の蓋を使用しなければならないという訳ではありません。
アルミホイルやキッチンペーパーなど、手ごろな調理用品での代用できるので、試してみてくださいね。