土壌改良とは、耕作や植栽に不適な土壌に土壌改良のための資材を投入して、作物や花などの生育に適した環境に改良することです。
水はけの悪い粘土質に排水性のある砂質土の投入や、保水性が悪い砂質土に粘質度やピートモスなどの保水性の良い資材を投入することで知られています。
その土壌改良資材の品質表示基準や砂質土の庭をdiyで改善する方法をご紹介します。
土壌改良資材の品質表示基準は?
土壌改良資材品質表示基準(昭和59年10月1日農林水産省告示第2002号)
地力増進法(昭和59年法律第34号)第11条第1項の規定に基づき、土壌改良資材の品質に関する表示基準が定められ、昭和60年5月1日から施行されています。
参考:農林水産省HP
主な基準(概略)は次のとおりです。
表示が必要な土壌改良資材(12種類)
・泥炭
・バークたい肥
・腐食酸質資材
・木炭
・けいそう土焼成粒
・ゼオライト
・バーミキュライト
・パーライト
・ベントナイト
・VA菌根菌資材
・ポリエチレンイミン系資材
・ポリビニルアルコール系資材
共通の表示
土壌改良資材の名称・土壌改良資材の種類・表示者・正味量・原料・用途(主たる効果)・施行方法。
土壌改良資材ごとの表示
有機物の含有率・単位容積質量・水分の含有率・陽イオン交換容量・膨潤力など。
土壌改良を考えている方は、表示されている品質や使用上の注意をしっかり読みましょう。
庭の土壌改良をDIYでできる?
DIYは、専門家などに依頼しないで、自分自身で何かを作ったり修繕したりすることです。
自作の家具を作る、家周りの補修・改善、塀の設置、庭の改修・花壇づくりなどがありますね。
その中で庭の土壌改良は、自分でホームセンターへ行き土壌改良資材を購入して庭に投入して混合するだけでできます。
現在では、ホームセンター内にDIY関連のコーナーやマニュアルがあり、アドバイザーなどが質問等に対応してくれるところもあるので、多くの人々がdiyを行っています。
DIYのメリットは、材料費だけで済むことや自分好みのものがマイペースでできることです。
砂質の土壌を改良するには?
砂質の土壌は水はけや通気性が良いのが利点とも言えますが、保水性が悪いので家庭菜園や植栽をしようとしている庭には不向きです。
そのため、多くの人は砂質の土壌に土質改良資材を投入して、土壌改良します。
砂質土の土壌改良資材の例
保水力アップの土壌改良資材には、保水性の良いパーミキュライト・パーライト・ゼオライトなどを使用する方法があります。
パーミキュライト
PH中性、多孔質で軽く、保水性・通気性・保肥性に優れています。
パーライト
PH中性、人工発泡体で軽く、保水性・通気性に優れています。
ゼオライト
酸性土壌の中和、多孔質、保水性・保肥性に優れています。
バークたい肥
窒素分の少ない有機質肥料、植物の栄養となります。
これらを使用する土壌改良(例)は、パーミキュライト、パーライトなどを約2リットル/㎡とバークたい肥約3kg/㎡を混合したものを、畑(庭)全面に散布してすき込むことです。
畑の場合は数年間バークたい肥を2~3kg/㎡入れ続け、土の状態によってはパーライトなどを1~2リットル/㎡を適宜投入します。
これらを繰り返すことで、砂質土が栄養のある普通の土に変化していきます。
まとめ
土壌についてはそれぞれ状態が異なるので、投入する土壌改良資材の量は、あまり真剣に考えなくても良いです。
我が家の土壌改良はこんな感じでいいかな、と考えながら改良すること自体が楽しいですよ。
コメント
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