血圧の最高血圧が140㎜Hg以上、最低血圧が90㎜Hg以上であれば高血圧の可能性があります。
そこまで高くなっていなくても、最高血圧135㎜Hg、最低血圧85㎜Hg以上なら高血圧のリスクが高いので対策が必要です。
とはいっても、急に今までの生活を変えて運動、減塩を継続するのはなかなか難しいですよね。
そんな時に取り組みやすいのが、手を握るだけでいいハンドグリップ法です。
今回はハンドグリップ法についてと、高齢者の方が使用するのに適した器具の紹介をします。
最後に効果的な方法についても紹介します。
ハンドグリップ法の器具で高血圧対策
ハンドグリップ法とは、握ったり休んだりを数回繰り返すだけの方法です。
なぜ握ったり休んだりするだけで高血圧対策になるのでしょうか?
握っている間は、筋肉が収縮しているので血流が少し低下します。
握るのをやめると低下していた血流が再開しどっと流れ、その際に一酸化窒素(NO)が出てきます。
この一酸化窒素に血管を拡げて柔らかくする働きがあるとされており、その効果で血管機能が改善されます。
このような刺激を血管に与え続けると、血管自体の柔軟性も高まり高血圧が改善されると言われています。
健康な血管はしなやかで弾力がありますが、年齢を重ねるにつれてだんだん弾力を失って硬くなってしまいます。
そのため、柔らかい健康な血管を作ることこそが血圧を正常にするためにとても効果的な方法なのです。
ハンドグリップ法の器具でおすすめは?
ハンドグリップの器具はたくさんの種類があります。
強度を調節できるような本格的なトレーニング器具もあります。
しかし、高血圧の方、特にお年寄りの方の場合、力を入れすぎて体に負担がかかるのはよくありません。
ですので、高血圧の方が行うハンドグリップ法に使用する器具は、軽く握れるような柔らかくムニュムニュした形状のものがおすすめです。
リング型ハンドグリップ
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ソフトグリップ
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ハンドエクササイズボール
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これらはあくまで一例で、他にもたくさんの種類があります。
無理なく、握りやすい形を検討してみてくださいね。
そして実は、器具を購入しなくてもハンドグリップ法を行うことが出来ます。
ご自宅にあるフェイスタオルをくるくる巻いて筒状にしたものを使用すればいいのです。
※無理なく握れるようにタオルの巻き方は少し緩めがベストです。
まずフェイスタオルを使用してハンドグリップ法を試してみてから、必要だと感じた場合は器具を購入してみるのがいいのではないでしょうか?
タオルで十分ならば、余分なお金を使用しなくてもいいですよね。
ハンドグリップ法のやり方で効果的なのは?
まず握る強さは最大握力の3割くらいで十分です。
親指が少し白くなるくらいの力で、親指と他の指がくっつかないように握るとちょうどいい強さで握れますよ。
※あまり強く握っても効果はありません。
姿勢は立っていても座っていても、寝転がっていても食前でも食後でも構いません。
具体的な方法は以下の通りです。
2:タオルを置いて1分休憩します。
3:1、2を3回繰り返します。
これだけでOKです!
行っている時に大切なのは、しっかり呼吸をすることです。
息をとめて力をいれると、逆に血圧が上がってしまいます。
リラックスして行いましょう。
ハンドグリップ法は、どちらの手で行っても効果は変わりませんので、楽に出来る方を選んで行いましょう。
もちろん、一回ずつ左右交互に行っても問題ありません。
回数は週に3回、又は1日置きに行うのが理想的です。
まとめ
ハンドグリップ法について紹介しました。
ひどい高血圧ですでに治療されている場合や、高血圧の他に持病がある場合は、一度かかりつけの医師にハンドグリップ法を実践しても問題ないか確認してから行うと安心です。
無理なく手軽に行って、高血圧を改善してくださいね。